LINEログインは、LINEのアカウント情報を利用して、Webサイトやサービスにログインや会員登録ができるソーシャルログインの一つです。
LINEログインとは何か、他のソーシャルログインと何が違うのか?LINEログインを実装することで何ができるのか等、これまでFeedmatic Blogで公開した記事や事例を紹介しながらまとめています。情報の整理に是非ご活用ください。
LINEログインとソーシャルログイン
LINEログインとは?
LINEログインとは、LINEのアカウント情報を利用して、Webサイトやサービスにログインできるソーシャルログインの一つです。
自社サイトやアプリにLINEログインを実装することで、サイトの利便性を高めることができるだけでなく、会員登録やログインフローの中で、LINE公式アカウントを活用したOne to Oneコミュニケーションに必要な「友だち追加(自動友だち追加)」と「ID連携」を促すことができるという特徴があるため、企業とユーザーとのコミュニケーションにLINEを活用したいというニーズの高まりを背景に注目されています。
LINEを活用した企業とユーザーとのコミュニケーション例
- 「メールマガジンに代わる顧客コミュニケーションにLINEを活用したい」
- 「LINEを活用してOne to Oneメッセージを配信したい」
- 「スマホ利用を重視し、自社サイト・商品に関心の高いユーザーを獲得したい」
- 「LINEでカスタマーサポートを効率化したい」
- 「継続利用率を向上させて、リピーターを増やしたい」
以下の記事ではECサイトにLINEログインを実装するメリットや、LINEログイン導入で実現できるLINEを活用したコミュニケーションについて事例を交えながらご紹介しています。LINEログイン活用後の具体的なイメージを掴むのに最適な記事となっています。
そもそもソーシャルログインとは?
ソーシャルログインとは、ユーザーが普段から利用しているLINE、Facebook、Twitter、Yahoo! JAPAN、Google等のプラットフォームのアカウントを使って、Webサイトやサービスにログインできる機能です。今では多くのサイトやアプリで見かけるようになりました。
ソーシャルログインには主に以下のようなメリットがあります。
- フォームアシスト機能で各SNSのアカウント情報を取得し、会員登録フォームに自動でフィルインできるため、ユーザーのフォーム入力の手間を軽減することができるため、ユーザーの手間を軽減し、登録フォームの離脱率を改善
- SNSアカウントのID・パスワードでログインできるため、サイト毎に必要だったID・パスワードの管理が不要となり、再訪率を改善
- プラットフォームが提供する二段階認証の活用でセキュリティを担保
LINEログインの特徴
LINEログインには、「面倒なフォーム入力の手間を軽減し、新規会員登録率を改善」、「ID・パスワードの管理が不要になるためサイトの利用者数アップ、コンバージョン率向上」といった一般的なソーシャルログインのメリットはもちろんのこと、LINEログインならではの特徴があります。
LINEログインによる自動友だち追加・ID連携フロー
まずは、LINEログインを活用した自動友だち追加・ID連携フローをみてみましょう。
新規会員登録・ログインのフローでは、LINEログインしながら、LINEの権限許可のページに遷移します。この時、友だち追加にチェックがONの状態でユーザーがこれを許可することで、企業のLINE公式アカウントに自動的に友だち追加(※自動友だち追加機能)を行い、ID連携まで完了することができます。
(LINEログインによる自動友だち追加・ID連携フローのイメージ 画像引用:ソーシャルPLUS)
※ LINEログインによる自動友だち追加機能は、LINE社が公開しているAPIを利用することで導入が可能です。ただし通常は、LINEログイン時の認可画面に表示される友だち追加のチェックはデフォルトでオフになっているため、ユーザーが能動的にオンにすることではじめて友だち追加が完了します。
一方、弊社フィードフォースを含むLINE社の公式パートナー経由で申請を行うと、友だち追加のチェックをデフォルトでオンにすることができます。(※前提として認証済みアカウントである必要があります)
ID連携を促す
上記フローのように、LINEログインを活用した新規会員登録やログインでは、ユーザーの手を煩わすことなく自然な流れの中で、ID連携を完了することができます。そのため、LINEログインを導入した結果、ID連携率が改善した事例も少なくありません。
LINEのID連携とは、自社サービスのユーザーの会員IDとLINEアカウントを紐付けることです。
ID連携により、企業のLINE公式アカウントの友だちが自社データベース上のどの会員なのかを判別することができ、その結果、個別のユーザーに向けた会員属性やサイト訪問履歴、購入履歴などに応じたセグメントメッセージを配信や、LINEトーク上でユーザーごとに最適化されたサービスの提供など、LINEのCRM活用が可能となります。(画像引用:ソーシャルPLUS)
自動友だち追加機能でLINEの友だちを増やす
LINEログインで会員登録すると同時に、企業が運営するLINE公式アカウントへの友だち追加が完了する機能です。
スタンプ配信やクーポンなどのインセンティブの提供と異なり、会員登録フローに沿って、友だちとして追加されるので、特別な施策を考えることなく企業のLINE公式アカウントの友だちが増えるメリットがあります。
さらに、サイトや自社サービスに興味があって会員登録・ログインしているユーザーが友だち追加されるため、LINEのメッセージ経由で購入・申込などコンバージョンする確率が高いのも特徴です。
オートログインで最短の導線を
オートログインとは、スマホのLINEアプリと連動して、LINEのIDやパスワードを入力することなくタップ操作のみでログインできる、スマホに最適化されたLINEログインの機能です。
オートログインに対応していると、LINEのメッセージからLINEアプリ内ブラウザを利用して自動的にLINEログインした状態で遷移できます。
LINEのメッセージやトーク画面上のリッチメニューから、サイトにアクセスすると同時に自動的にログインが完了し、IDやパスワード、面倒なフォーム入力をすることなくスムーズな購買体験を提供できるため、スマホを利用したネット注文の利便性向上につながります。

LINEのオートログインを活用するとIDやパスワードを入力する必要がない
LINE公式アカウント
LINEログインは、LINE公式アカウントを活用して自社サービス会員とLINEアカウントをID連携させ、LINEアカウントを起点に集客・アクション誘導・リピート促進まで、ユーザーの行動をLINEアプリ上でシームレスに完結させることができる仕組みを実現するために欠かせないものです。
LINE公式アカウントの統合に伴い、すべてのプランにおいて、カスタマーコネクト(LINEチャットAPI、LINEコールAPI等)やビジネスコネクト(Messaging API)、LINEログインなどがオプション機能として利用できるようになりました。(※要審査)
以下の記事では、法人向けLINEアカウント統合の概要や気になる料金体系、LINE公式アカウント活用のポイントについてまとめています。
LINEのID連携で実現できる「LINE活用施策マップ」
LINEを通じた会員向けのプッシュメッセージ配信はもちろん、顧客向けのサポート対応からオフライン向けのサービスなど、CRMツールやマーケティングオートメーションツール、チャットBOTやBeaconなど、様々な外部ツールやサービスが提供されています。
「LINEを有効活用したいけど、具体的にどんなことが実現可能なのかわからない…」
「施策を実現する上で、何か使える関連サービスやツールはあるのか?」
そんな疑問に対して、LINEのID連携を活用してどんな施策が実現できるのかを目的別に整理し、それぞれの活用例や関連サービスを整理してまとめたマップを作成しました。
LINEログイン導入の具体的なメリットや活用事例
LINEのメッセージ配信事例
LINEのメッセージに焦点を当てて、ID連携によってどのようなメッセージが配信できるのか、レコメンド配信やステップメッセージ、リマインド通知、botの導入など実際の活用事例を紹介しています。
LINEのメッセージングを中心とした活用事例を参考にOne to Oneコミュニケーションの具体的なイメージを持ちたい方におすすめの記事です。
CVフローの改善
LINEログイン導入で自社のWebサービスとLINEアカウントを連携させることで、商品の閲覧から会員登録、購入、購入完了通知等をすべてLINEアプリ上で簡潔に行うことができるため、画面遷移数やCVフロー全体を大幅に短縮することができます。
プロフィール+やLINEアプリ内ブラウザでのオートログインなどCVフロー改善に有効な具体的な機能の紹介を交えて紹介しています。
LINEログインを軸にコミュニケーションのすべてをLINE上で完結することのメリットを”CVフローの改善”という観点で纏めています。
LINEのID連携で実現する実店舗連動・O2O施策
LINEアカウントを起点とした「ID連携」によって、ユーザーとのコミュニケーションをLINEに集約し、オンライン・オフラインとチャネルを跨いだ最適かつ継続的なOne to Oneコミュニケーションが実現できることはLINEの大きな強みです。
以下の記事ではLINE Beacon、LINEアプリを利用したポイントカード(会員証)、eチケット発券などの活用事例をもとにLINEを活用したO2O施策を紹介しています。
単品通販サイトにおけるLINE公式アカウント活用のヒント~集客からCV獲得・リピート率・LTV向上まで
幅広く多くの商材を扱う総合通販サイトと比較して、取り扱う商材が限定されている単品通販サイトでは、とりわけ顧客との最適なコミュニケーションを行いつつ、ユーザーの満足度を高めリピートを促進させることが重要だといわれています。
主に単品通販サイトといわれるECサイトが、新規顧客の獲得から、CV率・リピート率を高めるために、LINE公式アカウントをどのように活用しているのかを、事例を交えながらご紹介します。
その他トピック
LINE広告(旧LINE Ads Platform)
LINEの強みとして、企業とユーザーをつなげるLINEのビジネスプラットフォームをトータルで活用することができることがあげられます。
例えば、「LINE広告(旧LINE Ads Platform)」は幅広い年代を問わず、多くのユーザーを抱えるLINEに配信面をもつ運用型広告プラットフォームです。
LINE広告はLINE公式アカウント、LINEログインとの相性が抜群で、併用することで新規会員顧客獲得で効果をあげている事例もあります。
弊社寄稿記事
- EC会員情報とLINEアカウントのID連携で何ができる? 検討前に知っておくべきメリット&実例 | ソーシャルログインとは? ECオーナーが知っておきたい基本 | ネットショップ担当者フォーラム
- LINEログインの利用者が急増! ECサイトが実装するメリットとは? | ソーシャルログインとは? ECオーナーが知っておきたい基本 | ネットショップ担当者フォーラム
- ソーシャルログインとは? ECサイトにもたらす超基本のメリット3つをおさらい | ソーシャルログインとは? ECオーナーが知っておきたい基本 | ネットショップ担当者フォーラム
(執筆:松元)