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LINE公式アカウントの機能や費用、総まとめ(2019年法人向けアカウント統合後の新プラン対応!)

LINE公式アカウントの機能や費用総まとめ(2019年法人向けアカウント統合後の新プラン対応!)

費用や機能が異なる5つの法人向けアカウント()が「LINE公式アカウント」として1つに統合されることで、多くの企業にとって今後LINEをどう活用すべきかを再考する機会となりました。

とりわけ運用コストに直接影響のある「通数課金」に関する話題がフォーカスされがちですが、一方で多くのビジネスにとって、LINEの企業アカウント作成のハードルが下がり、簡単にAPIを含む各種機能を試せるようになったのも事実です。

すでにLINEアカウントを運用していて新アカウントへの移行が必要なケースはもちろんのこと、これから新規にLINE公式アカウントを取得するケースにおいても、表面上のコストだけでなく費用対効果(ROI)とユーザーファーストで考えることが重要です。

LINEのビジネスプラットフォームや提供サービスの理解を深めつつ、それらを自社にとりいれることでどんなメリットや効果があるのか、そしてその費用対効果についてしっかりと検討した上でLINEの活用施策を検討しましょう。

今回は統合後のLINE公式アカウントで何ができるのかをまとめつつ、LINE公式アカウント活用のポイントをご紹介します。

※公式アカウント・API型公式アカウント・ビジネスコネクトアカウント・カスタマーコネクトアカウント・API型LINE@

LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウント統合のポイント(おさらい)

まずは、LINE法人向けアカウントの統合に関するポイントをまとめてみます。

  • 従来の法人向けアカウントは「LINE公式アカウント」に一本化
    →法人向けのアカウント体系がわかりやすく統一され、企業アカウント作成のハードルが下がる
  • 提供される機能が統一
    →APIを含めこれまで利用できなかった機能が利用できるようになる。(一部審査が必要)
  • メッセージの配信数により3つの料金プランがあり、無料枠をこえるメッセージの配信は通数課金になる
    →一部企業においてはメッセージ配信コストが増える可能性がある
  • 新LINE公式アカウントの開設は2018年12月3日から開始
    →サービス統合は2019年春以降を予定しており、移行期限内(2019年夏頃までの予定)に統合後の新サービスへの移行手続きが必要。移行期限内であれば新サービスへの移行を行わない限りは、現在のアカウントの機能・料金を継続して利用可能

LINE公式アカウント統合に関する詳細は下記の記事をご覧ください。

LINE公式アカウントとLINE Account Connect

LINE Biz-Solutionsとは、LINEが提供するフルファネルマーケティングの基盤を構築し、企業のビジネス課題を解決するソリューションです。

LINE Biz-Solutionsは大きく「LINE Ads Platform」「LINE Sales Promotion」「LINE Accout Connect」で構成されています。

LINE Account Connectは、LINE公式アカウントをベースに、ユーザーと企業との距離を縮め、長期的な関係構築を実現するためのソリューションです。

特に統合後のLINE公式アカウントでは、セグメント配信機能の拡充やチャット機能の提供、さらにはMessaging APIの提供によるOne to Oneコミュニケーション等、ユーザー一人ひとりに最適なパーソナライズされたコミュニケーションを行いエンゲージメントを高めていくための活用機会が広がっているといえます。

LINE Biz-Solutiona
(画像引用:LINE

 

LINE公式アカウントの費用

アカウントプランと料金体系

LINE公式アカウントにはメッセージの配信通数に応じて3つのプランが用意されています。
無料メッセージ通数を超えるメッセージの配信については追加メッセージ料金が発生します。(※プランの変更は可能。一斉配信、セグメント配信、APIによる配信に関わらず通数課金の対象)

LINE公式アカウント料金プラン"
(画像引用:LINE

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(画像引用: LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P31)

例えば、スタンダードプランで100,000通のメッセージを追加配信をする場合(合計145,000通のメッセージ配信)、305,000円の費用がかかる試算になります。

(無料通数分45,000通:15,000円) +(50,000通×3円)+(50,000通×2.8円)=305,000円

課金対象となるメッセージ種別

すべてのメッセージが課金対象となるわけではないことに注意が必要です。例えば、チャット機能(1:1トーク)やMessaging APIの「Reply API」を活用した返信は課金の対象とはなりません。

課金対象となるメッセージ種別

  • メッセージ配信 (セグメント配信含む)
  • Messaging APIの「Push API」

課金対象とならないメッセージ種別

  • 1:1トークの送受信
  • 自動応答メッセージ
  • キーワード応答メッセージ
  • 友だち追加時あいさつ
  • Messaging APIの「Reply API」

LINE@サービス統合についてのよくある質問 : LINE@公式ブログ | ラインアットの最新情報や成功事例をご紹介 | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ

LINE公式アカウントの機能

新LINE公式アカウントでは提供機能が統一され、非常にわかりやすくなりました。

アカウントによっては、これまで利用できなかったカスタマーコネクト(LINEチャットAPI、LINEコールAPI等)やビジネスコネクト(Messaging API)、LINEログインなどがオプション機能として利用できるようになります。(※要審査)

LINE公式アカウント基本機能とオプション機能
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P31)

LINE公式アカウント運用のポイントとは?

統合後のLINE公式アカウントの運用で重要なことは、表面上のコストだけでなく費用対効果(ROI)とユーザーファーストで考えることです。

例えば、とにかく友だちを集め、その友だち全員にむけてやみくもに一斉配信するのではなく、最適なユーザーに対して最適なタイミングかつ最適な方法でのコミュニケーションを行うことがユーザーファーストにつながり、かつメッセージ1通の価値を高める施策につながります。

LINE公式アカウントの機能を理解する

コミュニケーションのベースとなるメッセージ配信では、メッセージのフォーマットや配信対象のセグメントに加え、レポート機能による配信数やCTRなどの検証をもとに最適化してくことができます。

一方、メッセージ配信以外ではアカウントページやチャット機能、タイムラインの有効活用などでエンゲージメントを高めていくことができます。LINE公式アカウントの機能をトータルで有効活用するためにもまずはLINE公式アカウントの機能を理解しましょう。

メッセージ配信

自社のLINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに対してメッセージを配信することができます。

メッセージにはテキスト情報だけでなく、画像、動画、クーポン、リッチメッセ―ジ、リッチビデオメッセージ、抽選ページが送信可能です。
ユーザーに分かりやすくかつ、アクションを誘導しやすいフォーマットを選択することでメッセージの効果を高めることができます。


リッチメッセージ

リッチメッセージは、トーク画面に大きく表示される画像メッセージです。
リッチメッセージ内は複数のエリアに分けることができ、1つのエリアに対して画像とURLを一つずつ設定することができます。
画像やテキスト情報を一つのビジュアルにまとめることができるため、通常のテキストと比較して高い誘導効果が期待できます。

LINE公式アカウント基本機能:リッチメッセージ
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P20)

 

セグメントメッセージ

友だちの性別・年代・居住地(都道府県まで)についてのユーザー属性情報が閲覧できます。また、みなし属性別にセグメント配信が可能です。

アカウントのユーザー層を把握した上で、性別・年代・居住地にあわせたメッセージの配信ができます。

LINE公式アカウント基本機能:セグメントメッセージ

(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P20)

自動応答・キーワード応答機能

ユーザーから話しかけられた際、自動で送信されるメッセージを登録することができます。あらかじめキーワードを設定しておくことで、それに応じて自動返信することも可能です。

LINE公式アカウント基本機能:自動応答・キーワード応答機能
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P19)

チャット機能

LINE@でのみ利用できたユーザーとの1:1トークが「チャット機能」として公式アカウントでも利用可能になります。

管理画面を通じて企業と特定のユーザーとの間でやり取りができるため、カスタマーサポートなど個別対応や特定のユーザーとのコミュニケーションが手軽にできます。
チャット機能は1:1だけでなく、複数のユーザーグループとの1:Nのチャット対応も可能になります。(トークログは最長2カ月保存)

LINE公式アカウント基本機能:チャット機能
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P18)

アカウントページ

アカウントページは企業やブランド基本情報を掲載できるページです。
Web上に公開され、アカウントの認知に活用できます。

アカウントページ
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P24)

リッチメニュー

リッチメニューとは、公式アカウントのトーク画面下部に表示される固定のメニューです。

分割されたリンク付きの画像で構成されており、分割されたメニュー内のエリアをタップすると、外部サイトへの誘導や、事前に設定したキーワードの送信、吹き出し設定が可能です。通常のテキストと比較して視認性に優れており、複数の導線を用意できるなどのメリットがあります。

リッチメニューの設定には複数のテンプレートが用意されており、また、管理画面から期間を指定して表示・非表示を指定することもできます。

LINE公式アカウント基本機能:リッチメニュー
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P22)

レポート機能

メッセージ配信数、クリック数などのメッセージに関するレポートや友だち数、タイムラインなどの統計情報が確認できます。
レポート機能による配信数やCTRなどの検証をもとに最適化していくことができます。

LINE公式アカウント基本機能:レポート機能
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P27)

最適なOne to Oneコミュニケーションのために

上記でご紹介したLINEの公式アカウントのベーシックな機能に加えて、オプション機能の活用でさらに一歩進んだ双方向のOne to Oneコミュニケーションが可能になります。

LINEログインを活用したID連携促進

メッセージの配信数が運用コストに影響することからも、メッセージ1通の価値を高めていく、つまり、自社のビジネスやサービスに興味関心が高い友だちを集め、その友だち一人ひとりに対して最適なコミュニケーションによりLTVを高めていくことの重要性が高まります。その点においてもLINEログインの活用は有効です。

LINEログインのメリット

  • 新規会員登録率の向上:LINEアカウントに登録済の個人情報をフィルインできるため、フォーム入力のハードルを下げる
  • アカウントの友だち数を増やす:自動友だち追加機能により、会員登録フローの中で、自社Webサイトやサービスに関心の高いユーザーをLINEの友だちに追加できる
  • ID連携の促進:ユーザーの会員IDとLINEアカウントをユーザー登録時時に自然な流れでID連携することができる=One to Oneメッセージを配信できる会員を増やす
  • オートログインでCVフローを大幅に短縮:オートログイン機能によりサイトにログインした状態で誘導(アプリ内ブラウザ)サイトへの誘導から購買、購買完了通知まですべてLINEのアプリに集約できる


Messaging API活用でフレキシブルな双方向コミュニケーションを実現

Messaging APIとは、LINEが一般公開している、LINEのアカウントを通じてユーザーとの双方向コミュニケーションを実現するAPI(Application Programming Interface)です。

Messaging APIを活用することでLINEの管理画面を介さずに特定のユーザーに対してパーソナライズされたメッセージの送信や双方向のコミュニケーション、LINEのトーク画面を使った対話型Botアプリケーションの開発が可能となります。

テキストベースのメッセージ、画像メッセ―ジや、テンプレートメッセージ等様々なメッセージタイプに加え、複数の要素を組み合わせてHTMLに近い感覚でレイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージタイプであるFlex MessageやLINEアプリのトークルーム内で動作するウェブアプリの実装ができるLINE Front-end Framework(LIFF)の活用で、より柔軟かつ操作性の高いメッセージ配信が可能となります。

Messaging API活用
(画像引用:LINE アドセンター 「LINE アカウント 2018年12-2019年3月期 媒体資料」P39)

LINEログインとMessaging API活用事例~福岡市粗大ごみ収集の申込実証実験

福岡市で実施しているLINEを活用した「粗大ごみ収集の申し込み」の実証実験では、LINE公式アカウント「福岡市粗大ごみ受付」を友だち追加することで、チャットを利用してトーク画面から簡単に粗大ごみ収集の申し込みを行うことが可能です。

本取り組みでは、粗大ごみ収集受付にLINEを活用することでユーザーの利便性を高め、開始2週間で約7,000人の友だちを獲得しました。

この粗大ごみ受付のbotでは、LINEログインをはじめ、PROFILE+(プロフィールプラス)、Quick Reply(クイックリプライ)、LINE Front-end Framework(LIFF)やFlex Messageなど、LINEの最新機能が活用されています。

例えば、LINEログインとPROFILE+を活用することで、アカウント登録時に、登録済のメールアドレス、電話番号、住所、氏名をフィルインし、かつ、LINEアカウントと連携することができます。
これにより、その後の収集先の指定や次回利用時の入力を簡略化することができます。

福岡市粗大ごみ収集の申込実証実験:LINEログイン
(画像引用:LINE)

また、Quick Replyは、特定のメッセージに対して複数のアクションを「クイックリプライボタン」として表示させることで、ごみを出す日やごみの個数選択時などにユーザーが直接テキストを入力する手間を省いています。

福岡市粗大ごみ収集の申込実証実験:Quick Reply

(画像引用:LINE)

Flex Messageでは、複数の要素を組み合わせにより、より柔軟かつ操作性の高いメッセージ配信を行っています。

福岡市粗大ごみ収集の申込実証実験:Flex Message

(画像引用:LINE)

動的なリッチメニューを実現するLIFFでは、申し込み時のユーザーのストレス軽減のため、ユーザーの操作に反応して自動で動くリッチメニューの活用や必要がなくなったメニューの非表示などで操作性の向上を実現しています。

福岡市粗大ごみ収集の申込実証実験:LINE Front-end Framework(LIFF)

(画像引用:LINE)

 

その他のオプション機能

他にも様々なオプション機能の活用でユーザーとのコミュニケーション機会を広げることができます。(※要審査)

法人向けカスタマーサポート:LINEチャットAPIやコールAPIの活用でAIを利用した無人のチャットサポートや有人によるチャット・音声通話等、状況やニーズに応じたカスタマーサポートをLINEに集約することができます。
待ち時間軽減などユーザー満足度向上やカスタマーサポート部門の効率化が期待できます。

O2O施策での活用:LINE Beaconの活用では、店舗などに設置されたBeacon(Bluetooth発信機)から、周辺にいるユーザーに対してクーポンやセール情報、特別なメッセージなどをLINEの公式アカウントを経由してプッシュ通知を行うことができます。
LINEを起点にオンライン、オフラインの垣根を超えた最適なタイミングでのメッセージ配信が可能となります。

さいごに

LINE公式アカウントを活用した施策では、ユーザー一人ひとりにあわせたパーソナライズ対応をすることでLTVを高めていくことがポイントとなりそうです。

そのためにも、LINEのビジネスプラットフォームや提供サービスの理解を深めつつ、それらを自社にとりいれることでどんなメリットや効果があるのか、そしてその費用対効果についてしっかりと検討した上でLINEの活用施策を検討していきましょう。

LINE社のTechnology Partner(※)である弊社では、ソーシャルログインサービス「ソーシャルPLUS」を提供する中で、LINEログインによるID連携や自動友だち追加の導入など、LINEのAPIと連携した技術開発やサービス提供を行っております。多くの企業様のLINE活用をサポートさせていただく中で、LINEに関する仕様からLINEを活用したマーケティング施策のトレンドまで最新情報のキャッチアップを積極的に行っております。

LINEを活用した企業のOne to Oneコミュニケーションに関して不明な点などお気軽にお問合せください。

※弊社フィードフォースは、LINEの法人向けサービスの販売・開発のパートナーを認定する「LINE Biz-Solutions Partner Program」の「LINE Biz Account」部門において、「Technology Partner」に認定されております。( https://www.feedforce.jp/release/13092/ )

 

(執筆:松元)