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Amazon Payとは?~特徴&メリットから実店舗に広がるID決済の可能性まで

Amazon Payとは?~特徴&メリットから実店舗に広がるID決済の可能性まで

※更新履歴
2018年9月7日:Amazon PayのQRコード決済について追記しました。

スマートフォンの普及やユーザーの購買行動の多様化にともない、ユーザーの購買体験を向上させるために、安心かつ安全な決済フローをいかに簡略化するかということが、コンバージョン率の改善という観点からも重要となっています。

そうしたニーズに併せてPayPal、楽天ペイ、Yahoo! ウォレット、LINE Pay等数多くのID決済サービスが提供されています。

中でも今回はAmazon Payに注目し、Amazon Payの特徴やメリットなどをまとめてみたいと思います。

Amazon Payとは

Amazon PayとはAmazon以外のサイトでAmazon のアカウントを利用してログインし、簡単かつ安心な決済を提供するサービスです。

ユーザーはAmazon以外のECサイトであっても、なじみのあるAmazonアカウントを利用してログインし、Amazonアカウントに登録済のアカウント情報(購入者情報やクレジットカードによる決済情報)を利用して決済できます。

Amazon Payのしくみ

ソーシャルメディアや外部サービスのアカウント情報を活用して、サイトに会員登録やログインができるというソーシャルログインの機能に加えて、決済機能を提供していることが最大の特徴となります。

そもそもソーシャルログインとは?

ソーシャルログインとは、Facebook、Twitter、LINE、Yahoo! JAPANなど各ソーシャルメディアや外部サービスのアカウント情報を利用して、サイトに簡単に会員登録・ログインができる機能です。 近年では、単に自社サイト・アプリのユーザビリティの向上というメリットだけでなく、ソーシャルログインを軸とした他のメディア・プラットフォームとの連携という視点から注目されています。

Amazon Payは2013年にUSでスタートし、日本では2015年5月にサービスが開始されました。かつては「Amazonログイン&ペイメント」という名称でしたが現在では「Amazon Pay」に統一されています。

2017年4月にはZOZOTOWNへの導入が話題になるなど、導入サイトもどんどん増加しています。

Amazon Payの特徴とメリット

【Amazon Payのおもな特徴】

会員登録~ログイン~決済のフローを短縮できる

従来、オンラインでお買い物をするには各サイトで「会員登録」を行う必要があり、登録後はそれぞれのサイトのIDやパスワードの管理が必要でした。
また、購入フローでは購入者情報や決済情報の入力など煩雑なフォーム入力が必要でした。

Amazon Payを利用することによって、Amazonアカウント情報を利用して各サイトにログインするため、個別のサイトの会員登録を行わずに決済を含む購買が完了できるため、購買のフローを圧倒的に短縮することができます。
このためユーザービリティを向上させ、結果として離脱率やコンバージョン率の改善が期待できます。

Amazon Pay:新規ユーザーがECサイトで商品を購入するフロー(例)

 

Amazonアカウントの普及率

Amazon PayはAmazonアカウントを持っていれば、誰でも利用できます。
Amazonアカウントの普及率の高さからいっても、Amazon Payを利用できるユーザはログインのメリットを享受できるユーザーがいかに多いかが分かります。


Amazonの世界水準のセキュリティによる決済システムを利用できる

オンラインでお買い物をする際、ユーザーが最も気になる点の一つがセキュリティではないでしょうか?筆者も、はじめて訪問したサイトでクレジットカード情報の入力することには少なからず抵抗があります。Amazonが提供する世界水準のセキュリティによる決済が利用でき、かつ、毎回カード情報を入力する必要がないとなれば、決済に係るハードルは各段に低くなるでしょう。

” 「ログインかつ決済が簡単に、かつ安心・安全にできる」がAmazon Pay最大の特徴!!”

【Amazon Payのメリット】

これらの特徴を基にAmazon Payのメリットをユーザーと導入事業者それぞれの視点でまとめてみましょう。

事業者の導入メリット

  • ユーザーのログイン及び購入手続きのフローを短縮することによって「ユーザーと登録」や「購買」に係るハードルを下げることが可能で、コンバージョン率の改善が見込める
  • Amazonユーザーを対象に新規会員の獲得が見込める
  • セキュリティを担保したAmazonの決済システムを実装できる
  • 自社サイトからAmazonサイトへ遷移することなく購買フローが完結する
  • ユーザーがログインした際、購入者名とメールアドレスが取得可能で、顧客情報が自社の資産となる

ユーザーのメリット

  • スマホなどの小さな画面であっても面倒な個人情報(名前、配送先、クレジットカード情報)の入力が不要:最短2クリックでお買い物が完了できる
  • サイトに「会員登録」をしなくても、Amazonアカウントを利用して決済が可能。そのためサイトごとに必要だったIDやパスワードの管理が不要
  • Amazonのセキュリティシステムでクレジットカード情報が管理され、導入事業者には伝わらないため、安心・安全に決済ができる

Amazon Pay導入事例

KEYUKA

インテリアショップを運営するKEYUKAはECサイトのいわゆる”かご落ち率”の改善を検討するなかで、新規会員登録が最も離脱率が高かったことに着目し、会員登録のステップを簡略化するサービスとしてAmazon Payを導入しました。

数あるID決済のなかでも、Amazon Payを選らんだ1番の理由は、アカウント登録されている氏名、電話番号、メールアドレスなどの会員情報が自社の資産となることだったとのことです。

Amazon Payを導入した結果、トップページからお買い物を始めた新規会員のコンバージョン率は 3 倍以上、新規会員の売上全体では 9 倍に増加したとのことです。
また、全体平均ではコンバージョン率で 1.5 倍以上、売上では 2 倍以上に増加するなどの効果を発揮したとのことです。

FUJII DAIMARU

京都の地場百貨店「藤井大丸」では自社のECサイトへのスマートフォンからの利用が8割を超えるという状況で、スマートフォン対応を主軸にリニューアルを実施。そのリニューアルの際、Amazon Payを導入しました。

導入の背景には、高額商品の取り扱いがある中で、クレジットカードの不正利用の調査コストやリスクといった課題をAmazon Payで回避することが可能だということがポイントでした。

その結果、コンバージョン率は昨年対比で 10~20%アップし、新規顧客のうち 8 割程度の方がAmazon Payを選択したとのことです。

実店舗利用の決済に広がるID決済の可能性

Amazonには決済に関連したサービスが提供されています。特に印象的なものは「Amazon Pay Places」や「Amazon Go」のようにアカウントを利用した決済のステージがオンラインだけでなくオフラインにも広がっている点です。

実店舗におけるQRコード決済(Amazon Payスマートフォン決済)のリリース

2018年8月29日、Amazon Payは”Amazon Payスマートフォン決済”の提供開始により、QRコード決済を活用した実店舗での決済サービスのリリースを発表しました。

これにより、Amazonショッピングアプリに表示されるQRコードを実店舗で提示することで、Amazon Payを利用した支払いが可能になります。

「Amazon Pay Places」

Amazonは2017年7月USにおいて「Amazon Pay Places」という新しい機能をリリースしました。

Amazon Pay Placesとは、「Amazon Pay」を実店舗にも対応させたもので、参加する実店舗の決済をAmazonアプリで支払えるサービスです。
ユーザーはAmazonアプリを利用して、事前に注文と決済を行い、店舗では注文した商品をレジに並ばずに購入できる仕組みを提供するものです。(現時点では日本での導入は未定)

「Amazon Go」

2018年1月22日(現地時間)、Amazonがかねてから進めていた未来型の店舗で、レジを通らずにお買い物ができる「Amazon Go」が、USで一般に公開され話題になりました。

利用するには「Amazonアカウント」と「Amazon Goアプリ」をインストールしたスマートフォンが必要で、カメラやセンサーを利用してお客様が棚からとった商品を認識し、購入代金はAmazonアカウントに登録済のクレジットカードに請求されるしくみです。

「Amazon Cash」

Amazon Cashは2017年4月3日に提供開始されたサービスで、クレジットカードがない人でもAmazonアカウントを利用してオンラインでの決済が可能になります。

ユーザーは提携の店舗でバーコードを提示し、現金を支払うことでAmazonアカウントの残高にチャージすることができます。

さいごに

今回はAmazon Payの特徴とメリットを中心に、Amazonの決済サービスについて纏めてみました。

AmazonだけでなくLINE Payなどその他決済の領域においてもアカウントをベースとして、オンライン・オフラインの垣根を越えたサービスの提供というものが大きな流れとしてあるように感じます。

今後もアカウントをベースとした様々なマーケティングに関する最新情報をFeedmatic Blogでレポートしていきたいと思います。

<参考>

(執筆:松元)

(TOP画像引用:Amazon Payで簡単で安心なオンライン決済を | Amazon Pay