こんにちは。
フィードフォース feedmaticチーム、広告運用コンサルタントの牧之瀬です。
突然ですが、Indeed広告を活用されていますか?
Indeedは世界最大の求人情報特化型検索エンジンで、日々、最新の求人情報が更新されています。多くの求職者が利用していることからも、人材獲得においても重要な集客チャネルとなっています。
Indeedの最新の動向を踏まえながら、人材会社のWEBマーケ担当者や企業の人事担当者がIndeedを活用する為のポイントやIndeed広告運用のヒントについてご紹介します。
Indeed社の直近の動向
まずは、Indeed社の直近の動向をご紹介します。
Indeed社が推進するオウンドメディアリクルーティングについて
Indeed社は、「雇用のミスマッチ」をなくし、企業が求める人材を採用するためには、より主体的にその企業の情報を発信し、求職者にその情報を正確に届けることが重要だとしています。
さらに、「自社の運営するメディア(採用サイトほか)を軸に自社が主体となって、直接メッセージを発信し、共感を喚起する事で人材獲得に繋げていく能動的リクルーティング手法」を”オウンドメディアリクルーティング”と位置づけ、広く社会に認知させる取り組みを推進しています。
求人メディアや人材紹介等、採用を行う手段は多様化している中、”8割”以上の求職者がオウンドメディアに来訪しているというデータがあります。(Indeed Japan調べ)

2018年12月 Indeed Japan調べ
事実、多くの求職者と接触できる場所であるオウンドメディアを充実させ、求職者に対して自社の事を知ってもらい、必要としている人物像を明確に示す事は、ミスマッチの少ない人材の応募増加につながります。
企業の”採用力”を強化するためにも、オウンドメディアには、求人情報を充実させる事(ジョブディスクリプション)と、どういう人に応募してほしいのかの目的をはっきりさせる事(シェアードバリューコンテンツ)の2つの視点から、オウンドメディアの充実を図ることがますます重要となります。
Indeed求人詳細ページについて
2020年2月7日(金)、Indeedの検索連動型広告(Sponsored Job)において、「Indeed求人詳細ページ」が導入されました。(モバイルのWeb及びアプリが対象)
本仕様変更により、ユーザーが求人広告をクリックすると指定されたリンク先に遷移する前に、Indeedドメイン配下で求人詳細情報(Indeed求人詳細ページ)が表示されます。
ユーザーが検索結果ページで興味をもち、求人広告をクリックしても、「Indeed求人詳細ページ」で求職者に魅力付けをすることができなければ、企業の応募ページまで行くことなく離脱してしまうことになります。
そのためにも、Indeed求人票やオウンドメディアの求人情報を充実させる事がこれまで以上に重要となります。
Indeed広告の出稿
Indeedは「一つのサイトで横断的に求人を検索することができる」ため、多くの求職者が利用しています。普段獲得できない層にリーチできるというメリットを最大限に活かすためにも、Indeed広告が活用されています。
Indeedに求人広告を出稿する方法には、クローリング・直接投稿・データフィードの3つの方法があります。
クローリング
Indeedのクローラーが自社の求人情報を自動でクローリングして掲載する方法です。
Indeed上での作業が必要なく工数が全くかからない反面、求人案件の表示の仕方をコントロールできない点や、クローリングされるタイミングが読めないなどのデメリットがあります。
直接投稿
Indeedの「求人広告掲載」のページから直接求人情報を投稿する方法です。
雇用条件や雇用形態などの求人情報を自身で直接入力するため、求人情報の内容を自身でコントロールでき、また、掲載後に内容を改善することができるため、応募数最大化に向けたPDCAを回すこともできます。
これまでは1求人ごとしか作成ができずに工数がかかる事が懸念点でしたが、現在はCSVファイルのアップロードができるようになり改善されています。
一方、デメリットとしては、ユーザーが各企業のサイトに来訪することなく応募完了までの求人フローの全てがIndeed上で完結してしまう点が挙げられます。そのため、サイト訪問履歴を活用した他の施策、例えばIndeed以外の広告配信等に繋げることができません。
XMLフィード(データフィード)を活用
有料広告を条件に、Indeedが指定するフォーマット(XMLフィード)で求人情報のデータを送信することでIndeed広告を出稿する方法です。
データフィードの情報を工夫する事で、タイトルや説明文、さらに段落分けや太字の使い分けなど求人情報を細かなところまでコントロールできることが特徴です。
また、遷移先の求人ページを自由に指定できるため、Indeed専用の求人ページを作成し応募率の上昇に繋げることもできます。
Indeed広告で成果を上げるための3つのポイント
キャンペーン構成
Indeed広告で成果を最大化させるためには、より多くの情報を媒体に提供し、機械学習を促進させることが重要です。
そのため不適切なキャンペーンの分割は学習を阻害しかねません。例えば、Indeed応募効率がいい求人と悪い求人とでキャンペーンを切り分ける事によって、応募効率が良かった求人の応募率が低下したりするケースがあるので注意が必要です。
キャンペーン分割の際は、「エリア」、「雇用形態」、「職種」など比較的大きな粒度で、どの数字を指標として評価したいかという観点で検討するとよいでしょう。
求人情報の最適化
求職者に求人情報を正確に届けかつミスマッチをなくすために、直接求職者の目に触れる求人情報を最適化しましょう。
訴求したい要素や求職者の判断基準となる要素は説明文の前半にしっかり含め、表示させることがCVRの改善に繋がります。
さらに、一度掲載した後も求人情報をブラッシュアップしていく事がIndeed広告において成果を最大化させることに繋がります。
LPを使った最適化
Indeed広告をクリックし自社の求人応募ページに遷移した求職者に、実際に応募してもらうためには、ランディングページを最適化し、応募しやすい導線を用意することも応募率改善のために重要です。
例えば以下のような細かい修正を行うだけで、求職者の離脱を防ぐ事ができます。
- 応募ページのボタンを目立つ位置に配置する。
- ユーザーが入力しなければいけない情報を少なくする。
Indeed広告の運用で大事なこと
最後に日々の広告運用で大事なポイントについて、いくつかご紹介します。
とにかく入札調整
Indeed広告の運用では、管理画面上で行える運用レバーとしては主に入札調整のみとなっているため、日々の入札調整が非常に重要です。
求人によっては、他社の入札状況次第で大きく影響を受けるなど週別、日別、曜日別で、入札状況が大きく変化します。また、エリアや雇用形態、職種などキャンペーン毎でも傾向値が変わってきます。
日々の運用を通していち早く傾向をつかむことで、運用方針を立てて、管理・運用していきましょう。
自動入札が適している求人キャンペーン
手動で入札調整をしてもなかなか配信が伸び悩むキャンペーンは、自動入札を検討してみましょう。
自動入札とは、Indeedのエンジンが自動で入札価格を調整する機能です。設定した予算を配信しきるように入札価格を調整するため、今まで配信がされていなかった求人情報をユーザーに届けられるようになります。
また、「クリックバランス機能」と呼ばれるキャンペーン内の求人に均等にクリックがいきわたるようにする機能と掛け合わせて使う事で、より多くの求人に応募を見込む事ができます。
クリックバランス機能×自動入札を導入したキャンペーン内で応募率が10%上昇したケースもありますので、目的に応じてぜひ活用してみてください。
まとめ
本記事では、Indeedの特徴とIndeed広告運用のポイント3点、日々の運用で大事なことをご紹介しました。
Indeed広告においては3つのポイントを元に改善サイクルを繰り返す事で、
応募効率の改善に繋がりますので、ぜひ実践してみてください。