昨年の2019年2月14日にローンチされたYahoo!ディスプレイアドネットワークのダイナミック広告であるYDN動的ディスプレイ広告(以下、YDN動的ディスプレイ広告)。
既に導入したという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はYDN動的ディスプレイ広告を既に導入しているという方に向けて、改善に繋げるためのタグ実装状況を簡単にチェックする方法とポイントについてご紹介したいと思います。
タグは、ユーザーの行動データなど広告配信に重要なシグナルを媒体に対して提供する役目を担っています。タグを正しく設置することで、適切な入札やレコメンドの最適化が行われるため、広告効果の改善が期待できます。
以下に該当する方は是非この機会に、YDN動的ディスプレイ広告のタグ周りについて正しく実装されているか確認してみて下さい。
- 「YDN動的ディスプレイ広告を導入したものの効果が悪く、改善したいがどこに改善の余地があり、どのように改善したら良いか分からない」
- 「YDN動的ディスプレイ広告を導入してフィードやキャンペーン周りは改善したので、タグ周りで改善できる余地があるか確認してみたい」
タグの種類
初めに、Yahooタグの種類からご説明します。ページの種別毎に合計7種類のタグが用意されています。
- トップページタグ:トップページを訪問したことを計測
- 商品一覧ページタグ:商品カテゴリーページを訪問したことを計測
- 検索結果ページタグ:商品検索ページを訪問したことを計測
- 商品詳細ページタグ:特定の商品ページを閲覧したことを計測
- 商品カートページタグ:カートへ商品を入れたことを計測
- 購入・申込ページタグ:購入直前のページまで来たことを計測
- コンバージョンページタグ:購入完了ページまで来たことを計測
(参考:動的ディスプレイ広告のサイトリターゲティング設定 – ヘルプ – Yahoo!広告)
1~3のタグは推奨のため、設置していなくても広告配信は可能です。
しかし、これらの推奨タグまで設置することで、必須タグでは4段階で取得していたユーザーの興味レベルを7段階で取得することができ、これまで以上に適切な入札やレコメンドの最適化が行われ、広告効果の改善につながります。
(参考:動的ディスプレイ広告のサイトリターゲティング設定 – ヘルプ – Yahoo!広告)
タグの発火可否及び種類の確認方法
次に、各ページでタグが正しく設置されているか?どのような種類のタグが設置されているか?についてチェックする方法を紹介します。
【タグの発火可否及び種類の確認方法】
- タグ設置が完了しているサイトをGoogle Chromeで開く
- 該当ページでキーボードの「F12キー」を押しデベロッパーツールを開く
- 検索窓で「b92」と入力
- 「Headers」をクリック
- 「pt:」の右に記載されているのがタグの種類となります。
文字だけですと分かりづらいかと思いますので、実際のキャプチャ画面を基に紹介していきます。
2.該当ページでキーボードの「F12キー」を押しデベロッパーツールを開く
タグの設置有無を確認したいページを開いた後に、キーボードにある「F12」をクリックして下さい。すると下の図のようなウィンドウが立ち上がると思います。もし立ち上がらない場合は、該当ページにて再読み込みをして下さい。
3.検索窓で「b92」と入力
次に以下赤枠の検索窓に「b92」と入力してください。※Networkタブでないと検索窓は表示されません。
4.「Headers」をクリック
次に、検索でヒットした「Name」に記載されている任意のものを選択した後に、赤枠の「Headers」をクリックします。
5.「pt:」の右に記載されているのがタグの種類となります。
次に以下赤枠のように「pt:〇〇」と記載されている箇所をスクロールしながら探します。下記図では「home」と記載されているため、該当ページにはトップページタグが設置されているということが確認できます。
タグ改善のための3つのチェックポイント
次にどのような点に注意して、チェックすれば良いのか3つのポイントを紹介します。
【チェックポイント】
- 各ページにタグが設置されているか?
- ページの種類に応じて適切なタグが設置されているか?
- パラメーターを活用し値段や個数などの動的な変数が取得できているか?
1.各ページにタグが設置されているか?
必須タグだけでなく推奨タグまで含めてユーザーの興味レベルを細かく取得することが重要です。各ページを確認してタグが設置されていない箇所があれば、ページの種類に応じて適切なタグを設置することでユーザーの興味レベルを細かく取得し学習させましょう。
(参考:動的ディスプレイ広告のサイトリターゲティング設定 – ヘルプ – Yahoo!広告)
2.ページの種類に応じて適切なタグが設置されているか?
ページの種類に応じて適切なタグは異なってきます。各ページにそれぞれ適切な種類のタグが設置されているのか確認してみましょう。
例えば、カテゴリーページにトップページ用のタグが設置されていないか?といったような確認方法です。
不適切なタグが設置されていた場合、媒体がユーザーの興味レベルを誤って認識してしまい、適切な入札やレコメンドが行われません。
3.パラメーターを活用し値段や個数などの動的な変数が取得できているか?
YDN動的ディスプレイ広告は、パラメーターの設定もタグの種類に応じて設定することが可能です。パラメーターについても必須・推奨・任意といったように必ずしも設定する必要はない項目が存在します。
(参考:動的ディスプレイ広告のサイトリターゲティング設定 – ヘルプ – Yahoo!広告)
各ページごとで、パラメーターを使ってどのような情報を取得しているかは、先程のタグの確認方法でチェックすることが可能です。
例えば、ID・商品価格・商品数量に関しては「Headers」の中にある、「item:〇〇」「price:〇〇」「quantity:〇〇」で確認することが可能です。図の赤枠のように、具体的なIDや価格や数量のように表示されています。
任意まで含めてタグの設置を行うことでユーザーの興味度を媒体へ学習させつつ、それぞれのユーザーが購入に至った場合どのくらいの金額を購入頂けそうかなど、各ユーザーが購入した場合の価値について学習させることが可能となります。
そのためパラメーターについても必須だけでなく、推奨や任意まで含めて正しく情報を取得できているか確認するようにしましょう。
まとめ
YDN動的ディスプレイ広告においては、他のダイナミック広告と同様、タグやパラメーターの正しい設置が広告効果に大きく影響します。
是非この機会にタグ周りについても正しい設定ができているか、以下の「タグの確認方法」「チェックポイント」を活用して改善点を発見し、媒体の力を最大限発揮できるようにしましょう。
【タグの確認方法】
1.タグ設置が完了しているサイトをGoogle Chromeで開く
2.該当ページでキーボードの「F12キー」を押しデベロッパーツールを開く
3.検索窓で「b92」と入力
4.「Headers」をクリック
5.「pt:」の右に記載されているのがタグの種類となります。
【3つのチェックポイント】
1.各ページにタグが設置されているか?
2.ページの種類に応じて適切なタグが設置されているか?
3.パラメーターを活用し値段や個数などの動的な変数が取得できているか?
もし分かりづい点などございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
コンサルティング型広告運用サービス「Feedmatic」について
弊社フィードフォースが提供する「Feedmatic」では、Yahoo!を始めとしたダイナミック広告及びデータフィード広告を中心に、広告運用及び企業内でのインハウスの広告運用支援を実施しております。
Feedmaticは「データフィードの最適化」×「適切なタグ・パラメータ設計による効果測定」×「高速PDCAを回し機械学習を促進させる運用」の組み合わせによる広告効果の最大化に強みを持っています。
Yahoo!やCriteo、Google、Facebookダイナミック広告の実施や効果的な運用の実施に関するご相談については、下記URLよりお気軽にお問い合わせください。
- Feedmatic : https://jp.feedmatic.net
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(この記事は2020年1月16日現在の情報を基に執筆しています。)