モバイルでのコンテンツ消費が増える中、モバイル動画広告の重要性が高まっています。Facebookによると、生活者の79%(※)が製品情報を文章で読むよりも動画で見ることを指向しています。特に人々の関心を掴む効果的な動画は、短くインタラクティブで、モバイル向けに作られた動画です。(※The State of Video Marketing 2017, Wyzowl, 2017より)
そこでFacebookは、広告マネージャーやFacebookページから目的に合わせて簡単にモバイル動画を作成できる「動画作成キット」、動画を各配信媒体に合わせてトリミングできる「動画トリミングキット」、投稿を使用して動画広告を配信できる「動画エフェクトツール」の提供を始めました。
本記事では、Facebookが提供するモバイルのための、新たな動画広告作成メニューについてご紹介します。
Video Creation kit(動画作成キット)とは
Video Creation kit(以下動画作成キット)とは、既存の写真、テキストオーバーレイ、ロゴを使用したモバイル向け動画広告を簡単に作成することのできるキットです。
動画作成キットは、広告マネージャまたは管理しているFacebookページからカスタマイズすることができ、FacebookやInstagramなど配信先のフォーマットに合わせた広告のテンプレートが用意されています。
現在、目的に合わせた4つのテンプレートが用意されています。
FBB Blog: Making It Easier to Build Mobile-First Video Ads
Facebook Businessさんの投稿 2018年8月21日火曜日
Promotion a Product(製品を宣伝)
対象のプロダクトへの注目度を高めたり、売上をあげたりすることに特化したテンプレート(6秒)です。
一つの商品に絞って短時間でその商品を紹介するため、ユーザーに閲覧してもらいやすく関心を一手に集めることができます。そのため、新製品のプロモーションなどに最適なテンプレートです。
この動画は以下を使用すると効果的です。
- 2~5枚ほどの画像
- ブランドロゴやタグラインの使用
- 1ヶ所のテキストオーバーレイを含む1点の製品画像
- CTA(Call to Action)を用いたメッセージ
Sell multiple product(複数の製品を販売)
製品ラインナップを配信することで、お得な情報の宣伝や売上のプロモーションに効果的なテンプレート(6秒)です。
6秒と短い時間に多くの製品を紹介することが可能です。多くのユーザーからの閲覧が期待できるため、セール時のキャンペーンなどでより多くのリーチを獲得したい場合に向いています。
この動画は以下を使用すると効果的です。
- 4~7枚の画像
- ブランドロゴやタグラインの使用
- 4ヶ所のテキストオーバーレイを含む4つの製品画像
- CTA(Call to Action)を用いたメッセージ
Show product benefits(製品の利点を表示)
製品の主な機能にスポットライトを当てたり、様々な使い方や利用例を見せたりして、商品の購買を訴求することに効果的なテンプレート(15秒)です。
少し長めに多くの画像を使用することができるため、製品の機能や魅力をわかりやすく、詳細に宣伝することができます。
この動画は以下を使用すると効果的です。
- 5~10枚ほどの画像
- ブランドロゴやタグラインの使用
- 3箇所のテキストオーバーレイを含む4点の製品画像
- CTA(Call to Action)を用いたメッセージ
Drive Product Discovery(製品の発見を促進)
自社製品を特別で魅力的に見せユーザーの購買意欲を促進するのに効果的なテンプレート(15秒)です。
製品の特徴を紹介するのはもちろんですが、このテンプレートはブランドストーリーを伝えるのに効果的であり自社のブランド価値を高めることが期待できます。
この動画は以下を使用すると効果的です。
- 1~6枚の画像
- ブランドロゴやタグラインの使用
- 4ヶ所の画像テキストを含む4点の製品画像
- CTA(Call to Action)を用いたメッセージ
Video Creation kit(動画作成キット)の使い方
Video Creation kitは、広告マネージャー、Facebookページにおいて利用し、動画を簡単に作成することができます。
【広告マネージャーを利用する場合】
通常の広告作成と同様に広告マネージャーにてターゲットや予算などの設定を行なった後、「動画」セクションにて「テンプレートの使用」を選択することでVideo Creation Kitを起動させることができます。
【Facebookページを利用する場合】
自らが管理しているFacebookページにおいて投稿ツールから動画ライブラリを選択し、「動画テンプレートを使用」を選択することでVideo Creation kitを利用することができます。
いずれの方法でも、Instagramのフィード広告などに適したSquare templates(四角形テンプレート)かFacebookのストーリーなどに適したVertical templates(縦型テンプレート)のいずれかを選択し、アップデートしたい画像、背景、ロゴ、テキストオーバーレイをセットして「Use Video(動画の使用)」をクリックするだけで、動画広告が作成されます。
Facebook Businessさんの投稿 2018年7月9日月曜日
Video Cropping(動画トリミング機能)
Video Cropping(動画トリミング機能)とは、Facebookが広告作成の段階において自動的に、各配信面の推奨サイズへと動画広告をトリミングしてくれる機能です。
例えば、フィード広告には1:1または4:5のサイズに、インストリーミング広告には16:9のサイズに、ストーリーズには9:16のサイズにトリミングすることができます。
Video Cropping(動画トリミング機能)のおかげで、広告主は様々な広告媒体への動画広告の表示をシームレスに行うことができ、ユーザーはFacebookやInstagramなど様々な媒体で広告に触れることが可能となります。
Simple video creation tool(動画エフェクトツール)
動画エフェクトツールを用いると、モバイルでユーザーの関心を引く動画広告を投稿を使用して直接作成することができます。
Facebookの動画エフェクトツールは、新たなアプリ開発や難しいスキルなどを必要としません。
Facebookページの投稿を使用して動画エフェクトを作成しアップロードする手順は簡単であり、以下の通りです。
- 投稿を作成し、360×360ピクセル以上の画像を追加して公開する。
- 「投稿を宣伝」ボタンをクリックする。
- 「この投稿のアニメーションを再生する」をクリックし、自動的に作成されたアニメーションを確認する。
- 「動画を編集」にて、色・テキスト・画像などを編集する。
- 編集を「完了」すると「投稿を宣伝」ウィンドウにて広告のプレビューを確認する。
- 満足な内容であれば動画のアップロードを行う。
アップロード後は通常通り、ターゲット層の選択・合計予算・掲載期間などの必要項目を指定し、投稿を利用した広告の作成が完了します。
(画像引用:Facebook)
まとめ
モバイルでのコンテンツ消費が増える中、モバイル動画広告は高いリーチとユーザーの高いアクション率を期待できます。
Facebookの調査によると、短くインタラクティブでモバイル向けに作られた動画、コールトゥアクションの組み合わされた動画が効果的です。Facebookの動画作成キットなどは、効果的な短さでモバイル向けの動画をフォーマットを用いることで簡単に作ることができます。
Facebook Making Video Adsのサービスを活用することで、モバイルにおける動画広告を手軽に始め、効果を出すことが期待できるでしょう。
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動画広告の他にも、Facebookは様々な広告メニューを提供しています。
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(執筆:寺田)
(TOP画像引用:Facebook)