自社製品の越境ECや海外マーケティングに取り組み始める方は、「海外市場に広告出稿したいけど、そもそもどの国・地域にどれくらいリーチできるかがわからない」とお悩みではないでしょうか?
本記事では、意外と知らない、アジア・アメリカ・ヨーロッパなど各地域のFacebookユーザー数を比較し、その市場規模を明らかにしながら、越境マーケティングのチャネルとしてのFacebookの有効性について解説します。
越境マーケティングとは
今流行りの越境マーケティングとは「国をまたいだマーケティング」のことです。
最近は越境マーケティングの中でも特に、「外国のモール型ECサイトに日本企業が出店する」「自社で海外向けのサイトを構築する」といった、海外向けのEC施策が多く見られます。
このように越境ECが盛り上がっている背景としては、
・信頼度の高い日本製品に対する需要が増加していること
・越境ECのシステムが整備されてきて、比較的安く商品を提供できるようになってきたこと
が挙げられます。
さらに、2016年3月のMcKinseyの調査によると、グローバルでは3.6億人が「最近海外からオンラインで物を買った」といいます。越境ECは徐々に“当たり前”のものになりつつあるのです。
越境ECで成功するためのポイントについては、以下の記事をご覧ください。
グローバルのFacebookユーザー数
ここからは世界の国・地域のFacebookユーザー数を見ていきましょう。
Facebookは世界でも唯一、20億人超のユーザーを抱えるSNSです。中国は地場SNSが強力ですが、他地域ではFacebookが他のSNSのユーザー数を圧倒しています。越境マーケティングにFacebookを活用しない手はない、と言えるでしょう。
Facebookは、購買力が高い北米・ヨーロッパでユーザー数が多いことはもちろん、成長市場の東南アジアやアフリカでも20, 30代を中心に利用されています。
(Facebook、Statista、Forbesなどのデータをもとに、2017年下期のおおよそのFacebookユーザー数を推定して作成)
日本の近隣国のユーザー数と利用率
日本の近隣国のFacebookのMAU数を見ていきましょう。東南アジアの国々はMAU数が多く、人口が多いインドネシアはもちろん、日本よりも人口が少ないフィリピン・ベトナム・タイでも、FacebookのMAU数は日本よりも多いです。さらに、購買力が比較的高い韓国や台湾でも、日本よりFacebook利用率が高いことがわかります。
東アジア・東南アジアの国々のユーザーは一般的に、日本人よりもユーザー数が多く、アクティブアワーも長いようです。
(Facebook広告管理画面[MessengerとInstagramを含む2017年12月時点でのMAU数]のデータをもとに作成)
Facebookの海外配信メニュー
成長市場でもユーザー数が多いFacebookは、越境マーケティングにおいて今後もますます重要になっていくでしょう。
Facebookはそのような海外市場のユーザーにリーチするための広告配信メニューが充実しています。下記のFacebookのツールを用いると、Facebook広告のクロスボーダー配信の最大の課題「どこに、だれに、どれくらい配信するか」という配信前のプランニングを、効率的に行うことができます。
・言語のダイナミックな最適化(Dynamic language optimization)
一つの広告内に複数の言語を含み、ユーザーに適切な言語、適切なタイミングで表示することができる。
・多国間類似オーディエンス(multi-country lookalike audiences)
既存の顧客や見込みの高いリードのリストをアップロードすることで、既存顧客と共通の特徴を持つ複数国の人々にリーチすることができる。
・多国間都市ターゲティング(multi-city targeting)
人口に基づく詳細ターゲット設定オプションを利用でき、一定の人口以上の都市部に住む人に対してリーチする、などの設定ができる。
・越境インサイトファインダー(Facebook IQ Cross-Border Insights Finder)
これまでのFacebook、Instagram、Audience Networkキャンペーンに基づいた、国ごとのインサイトを比較することができる。
ECだけでなく、ゲーム・アプリ・旅行・人材などの分野で活用されているので、越境でビジネスをする際には、ぜひ活用してみてください。
海外配信メニュー(クロスボーダーソリューション)について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
Facebook、越境ECなどビジネスのグローバル展開をサポートするソリューションをアップデート
さいごに
「Facebookがグローバルで大事なことはわかった。でも実際に越境マーケティングをどう始めたらいいかがわからない」という方のために、Facebookユーザーの市場と海外配信メニューをより詳しく解説する資料を用意しました。
以下のリンクから無料でダウンロードできるので、EC・旅行・人材・ゲーム・アプリなどの越境マーケティングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
(執筆:森)