Facebookは2017年11月に、自動車業界向けのダイナミック広告とリード獲得広告の強化を発表しました。
本記事では、自動車業界向けのこの2つの機能のアップデートについて解説します。
自動車業界向けダイナミック広告では、自動車のメーカー・モデル・年式などを含めることができる自動車業界専用のデータフィードを活用することで、利用者により適切な広告を配信することが可能です。
自動車業界向けのリード獲得広告では、近隣の自動車販売店の情報と連携する、新しく追加された「販売店情報機能」によって、販売店と利用者が繋がりやすくなり、販売店は利用者のクーポン・見積りなどの情報入手を促進するなど、利用者を次の購買ステップに進めやすくなります。
それぞれの機能について、もう少し詳しく見てみましょう。
自動車業界向けダイナミック広告の特徴
そもそもダイナミック広告とは、Facebookのニュースフィードで配信されている動的リターゲティング広告です。「製品カタログ」と言われる製品リストを元に、ターゲットに「関連性」の高い製品(例えば、利用者が以前閲覧した製品、カートに追加したが購入には至らなかった製品、購入済みの製品の関連製品など)を自動的に抽出し、クロスデバイスで「自動生成・配信」する広告フォーマットで、特にECや小売、不動産、自動車、人材など製品数、商材数が多い企業において効果をあげています。
ダイナミック広告について詳しくはこちらの記事をご参照ください。
近年自動車業界では、多くの消費者が実店舗の売り場に足を運ぶ前にオンラインでリサーチし、購入の決断を済ませており、自動車の購入に至るまでの消費者行動がこれまでと大きく変化しています。そこで、利用者が最も関心を持っている車種の広告が表示されるダイナミック広告の活用が非常に有効です。
業界特化型ダイナミック広告である自動車業界向けダイナミック広告の特徴は、自動車特有のメーカー・モデル・年式などの項目をフィードに使用することで、よりターゲティングの関連性の精度を上げ、潜在顧客に対してもリーチできる点です。
自動車メーカーは、利用者を関連度の高い自動車の詳細情報ページ・リード送信フォームなどに誘導し、実店舗では比較的確度の高い利用者との商談などのセールス業務に注力することができます。
自動車業界向けダイナミック広告のフィード詳細は、こちらのfacebook for developersの記事(英文)をご参照ください。
自動車業界向けリード獲得広告の特徴
リード獲得広告を活用すると、販売店はリード情報とともに、利用者が近くの販売店を検索したことや、試乗予約をしたことなどを把握することができます。このことにより、利用者が購入プロセスのどの段階にいるかを知り、販売店は各実店舗ごとに細やかなフォローをすることができるようになりました。
この動画にもある販売店表示機能によって、利用者は最寄りの販売店を知ることができ、不要なウェブサイトへの誘導が避けられ、販売店にとっては無駄のないリード獲得が可能です。
広告内で実店舗への来店や試乗予約の促進をすることや、利用者が情報を提供してくれた直後に販売店への電話・メッセージボタンの表示をすることもできます。
さらに、広告の表示形式も強化され、以下が可能になりました。
- 個人のアカウントごとに、その利用者に適した車種の広告画像の表示
- 車のビジュアルを重視する購入検討者に対して、全画面で引き込まれるようなフルスクリーン表示のキャンバス広告での訴求
- 利用者が情報を提供してくれた後に、“Thank you”ページのカスタム表示
(リード広告キャンペーンのフォーム作成画面例、Facebookより)
さいごに
自動車業界向けのダイナミック広告は、2016年にリリースされた旅行向けと小売向けや2017年にリリースされた不動産向けに続く、業界特化型ダイナミック広告になります。自業種とマッチする方は、ぜひご活用ください。
また、ダイナミック広告に特化した広告配信・最適化サービスのFeedmaticでは、自動車業界向けダイナミック広告配信に対応しています。
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〈参考〉
- 自動車業界向けの新しい発見ツールが登場|facebook business
- Lead ads for auto|facebook business
- Dynamic ads for auto|facebook business
(執筆:森)