2017年9月12日(現地時間)、FacebookはInstagramストーリーズ広告(以下ストーリーズ広告)の以下3つのアップデートを発表しました。
- 「キャンバス(Canvas)」のフォーマットが利用可能に
- オーガニック投稿をストーリーズ広告に再利用
- 配信先の最適化(Placement Optimization)
そもそもストーリーズ広告とは?
Instagramストーリー広告は、オーガニックのストーリーズ間に表示され、縦長の”フルスクリーン”表示の画像や動画で視覚的で没入感溢れるコンテンツを届けることができる広告になります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
「キャンバス(Canvas)」のフォーマットが利用可能に
これまで、Facebookでのみ提供されていたCanvas(キャンバス)のフォーマットがストーリーズ広告においても利用できるようになります。
Canvasとはモバイルに最適化されたフルスクリーンのリッチメディアで、ユーザーはイメージをスワイプ・タップ・パンすることによって、Canvas内のデジタルストーリーを簡単に移動、楽しむことができます。
ストーリーズ広告にCanvasのフォーマットを利用することによって、動画、画像、テキスト、コールトゥアクションボタン等インタラクティブな要素を駆使して、モバイル上で美しく効果的なクリエイティブでユーザーからの関心を引き付けることが可能になります。
事例:マットレス会社の Casper(@casper)は、ストーリーズ広告でCanvasを利用し、特典や保証、実際に同社の製品を利用した顧客からのポジティブな声など、ユニークな製品の魅力を多角的に見せることに成功しました。
オーガニック投稿をストーリーズ広告に再利用
オーガニックのストーリーズ投稿を利用して、パワーエディターや広告マネージャから広告として出稿できるようになります。
フェイスフィルターやブーメラン、スタンプ、お絵かきツールなどのクリエイティブツールを使ってオーガニック投稿を作成し、そのまま気軽に広告に再利用できるようになります。
事例:オンラインのフラワーショップ The Bouqs Company(@thebouqsco)は、ストーリーズ専用カメラで作成したオーガニックの投稿を広告マネージャにアップロードし、ウェブサイトへのコンバージョンに最適化された広告として再利用しました。
配信先の最適化(Placement Optimization)
ストーリーズ広告出稿の際、”配信先の最適化”を選んだ場合、Facebookニュースフィード、Instagramフィード、インストリーム、オーディエンスネットワークがキャンペーンの配信先として自動的に追加され、各プラットフォームを跨いで一貫性のあるキャンペーンを効率的に展開できるようになります。
事例:Procter and GambleのSK-IIブランド(@skii)は最新の製品のプロモ―ションにストーリーズ広告を利用。InstagramとFacebookのフィードだけで稼働していたのに対し、”配信の最適化”を活用したキャンペーンでは、ブランドリフト+ 13pts、日本の18-54歳の女性のターゲットオーディエンスでのリーチが30%向上、と高い効果をあげたとのことです。
尚、この機能は、今後数週間で全世界に展開されます。
さいごに
Facebookによると現在、世界中で毎日2億5千万人以上がストーリーズを利用しており、2017年7月にはInstagram上の全ビジネスの50% 以上がストーリーズを投稿した他、最も閲覧されているストーリーズ投稿の1/3はビジネスによるものだということです。(引用:インスタグラム ストーリーズ広告における3つのアップデートを発表 | Facebookニュースルームより)
このことからもストーリーズはビジネスと親和性が高いことが伺えます。
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<参考>
- インスタグラム ストーリーズ広告における3つのアップデートを発表 | Facebookニュースルーム
- Giving Advertisers More Flexibility in Instagram Stories | Instagram for Business
- Instagramの広告を開始する | Facebookヘルプセンター | Facebook
(執筆:松元)