2017年5月16日(現地時間)Facebookは、動画を利用したカルーセル形式の広告における課金についてバグが発見されたことを発表しました。
今回発表になったバグは、動画利用のカルーセル形式の広告で課金方式として”リンクのクリック”を選択していた場合に、本来課金対象とはならないカルーセルの動画の拡大視聴のためのクリックが対象となっていたというものです。(ユーザーがモバイルウェブブラウザを利用時のみ)
尚、2017年5月16日現在、このバグは修正済であるとのことです。
バグの内容と対象について
本来、動画を利用したカルーセル広告で広告主がウェブサイトへの訪問などの”リンクのクリック”での課金を選択している場合、カルーセル内動画の拡大視聴のためのクリックは課金対象となりません。
ところが、スマートフォン利用者がモバイルウェブブラウザを利用した場合に限って、動画視聴のためのクリックが誤って”リンクのクリック”として課金されてしまったというバグが発見されました。(デスクトップやFacebookモバイルアプリは対象外)
Facebookによると、現在、このバグは修正済であり、かつ今回対象となるクリックに対して発生した不適切な請求の全額払い戻しを行うとのことです。
また、ほとんどのユーザーはモバイルアプリを利用しているため今回対象となったものはFacebookに表示される広告のインプレッション全体のうち、わずかな割合であり請求ベースでの影響は0.04%であるとのことです。
本来”リンクのクリック”では画像右下のみが課金対象だが、右上の動画視聴についても課金されてしまった
(画像引用:Facebook)
Facebookの課金対象ーリンクのクリックとは?クリック(すべて)との違い
リンクのクリックとは、例えば、外部サイトへの誘導を促す広告内の画像やCTAボタン、URLリンクなどのクリックや、リード獲得広告やCanvas広告、コレクション広告などのフルスクリーン画面へのクリック、アプリストアへの誘導のためのクリックなどが含まれます。(本来、動画の全画面表示は対象外となります。)
一方クリック(すべて)とは、広告内のすべてのクリックが含まれます。例えば、リンクのクリックに加えて、いいね!や、コメント、シェア、FacebookページまたはInstagramプロフィールへのクリック、写真や動画の全画面表示などがこれにあたります。
<参考>
(執筆:松元)