2017年3月24日(現地時間)Facebookはモバイルに特化した新しい広告フォーマットコレクション広告のリリースを発表しました。
コレクション広告とは目を引くメインビジュアル(動画・スライドショー・静止画)と、その下に関連する商品画像4枚が並んだ状態で配信される広告フォーマットです。広告がタップされると高速表示のフルスクリーン画面に切り替わります。
目を引くビジュアルで商品との出会いを促し、関連性の高い商品の一覧で購入を促すことができるため、特に小売業界やEC業界において有効な広告フォーマットになります。
新広告フォーマットコレクション広告とは?
コレクション広告の概要
コレクション広告とは、目を引くメインビジュアル(動画、スライドショー、または画像)と製品カタログから取得した商品画像を組み合わせた広告フォーマットです。
メインビジュアルとその下に関連する商品画像を4枚並べて表示した状態で配信され、広告がタップされると高速表示のフルスクリーン画面に切り替わります。
また、フルスクリーンの状態から最大50枚の商品画像でユーザーが商品をタップすると、モバイルサイトやアプリに移動して商品を購入できます。
(画像引用:Facebook)
実際の動作イメージはFacebook businessのヘルプページに掲載されている動画がわかりやすいと思います。
コレクション広告の効果
期待できる効果としては、モバイルのフィード上で魅力的な動画や画像のメインビジュアルを利用してユーザーを引き付けることができるため、関連する商品の発見を促進することが挙げられます。
ブランドTOMMY HILFIGERはファッションショーのランウェイを一般の人々に開放し、そこで展開される商品を世界中すべての消費者がすぐに購入できるようにすることを目的に、ランウェイショーの動画にショッピング機能を統合したコレクション広告を利用し、200%を超えるROIの伸びを達成したとのことです。
また、Facebookアプリを離れることなく、商品を高速読み込み、かつ全画面表示で閲覧することができるため、モバイルでのショッピング体験の改善にもつながるでしょう。
尚、コレクション広告はFacebookモバイルニュースフィードのみへの配信になります。複数の商品画像を利用して、様々なプレースメントのユーザーにアプローチしたい場合は、製品カタログを利用したダイナミック広告・カルーセル形式・リンク広告等を代用することになります。
Facebookの様々な広告フォーマットは以下の記事に纏めてありますので、ぜひご覧ください。
尚、コレクション広告は、本日より世界中で順次展開され、日本でも数ヶ月内に全広告アカウントでご利用可能になるとのことです。
新指標「アウトバウンドクリック」
今回、コレクション広告のリリースに併せて、今後数週間以内に新指標「アウトバウンドクリック」のテストを開始することが発表されています。
コレクション広告をはじめ、リード獲得広告、キャンバス広告のようにモバイルニュースフィード上からフルスクリーン画面などのFacebook内に遷移する広告は、これまで、Facebook内での遷移とFacebook外への遷移とがまとめて集計されていました。
新指標「アウトバウンドクリック」が導入されことにより、FacebookやInstagram以外のウェブサイトまたはアプリへの遷移が区別し集計されるため、キャンバス広告を開いた人のうちどの程度がウェブサイト訪問につながったのか、コレクション広告経由で商品詳細ページが訪問された回数など、利用者の行動と広告のパフォーマンスがより明確になるとのことです。
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<参考>
- Facebookの「コレクション」でショッピングがもっと楽しく | Facebook for Business
- What’s collection? | Facebookヘルプセンター | Facebook
(執筆:松元)