Facebookは2016年11月15日(米国時間)、ページマネージャアプリの受信箱をアップデートしFacebook、Instagram、Messengerのアカウントをリンクさせて、各チャネルを1つの受信箱にまとめ、一括管理できるようになった。
今回のアップデートはSNSによって多様化した企業と顧客のコミュニケーションに対し、コスト削減の手助けをしてくれるだろう。
アップデートの背景
以前は企業がFacebook、Instagram、Messenger上での顧客とコンタクトをとる場合、それぞれのチャネルごとに対応する必要があった。Facebookの発表によると今では数百万もの企業がFacebook、Instagram、Messengerを利用して顧客と交流しており、Facebookページ経由だけでも毎月50億件近くのコメントやメッセージが寄せられるという。そんな中、各チャンネルから届く膨大な量のメッセージに素早く対応することは難しい。
アップデートされたページマネージャアプリの受信箱
改良されたページマネージャの受信箱では、Facebookページへのコメント、ビジター投稿、レビュー、メッセージやInstagramのコメントにタップするだけで直接返信ができる。Instagramしか利用していない場合はこれまで通りInstagramアプリでコメントを確認、返信ができる。
(画像引用:Facebook for Business)
コミュニケーションのカスタマイズ
ページマネージャアプリの受信箱のアップデートに加え、ユーザーの基本情報を簡単に見ることができる機能も追加した。ユーザーの名前をタップすると、そのユーザーが公開しているプロフィールや、過去の対話履歴などを見ることができるため、その情報に基づいてコミュニケーションをカスタマイズできる。
(画像引用:Facebook for Business)
今回のアップデートは今後、数週間をかけて世界中に展開され、近日中にはアプリだけでなくウェブバージョンでも利用できるようになる予定だという。
まとめ
最近、Facebook MessangerのアップデートやTwitter、LINEのメッセージ機能などが話題となっているように顧客と企業のコミュニケーションのあり方が変化してきている。SNSでの顧客との接点が増える一方、企業はその対応に追われている。企業はより効率的な顧客とのコミュニケーションをとることが今求められている。
<参考>
- Facebook、Instagram、Messengerでのコミュニケーションを一括管理 | Facebook for Business
- Facebook、Instagram、Messengerのコミュニケーションを一括管理できるアップデートを発表 | Facebookニュースルーム
(TOP画像引用:Facebook for Business)
(執筆:前田)