2016年8月30日(現地時間)、Facebookは「Facebook クーポン」のアップデートを発表した。今回のアップデートで「Facebook クーポン」はモバイルに最適化され、モバイル端末からクーポンをシェア出来るようになりクーポンの掲載期間、ターゲット層、利用可能な場所などを設定可能になるようだ。
Facebook クーポンとは
Facebook クーポンはFacebook上でユーザーに配信できるクーポンだ。オンライン用のものと店頭で利用できるものと2種類のクーポンがある。作成方法についても2種類あり、Facebookページから作成するか「広告作成」からクーポンを作成することが出来る。
クーポンは企業や店舗にとっては、割引やプロモーションによってユーザーの興味、関心を引き付けることができ、ユーザーにとってはFacebook上で手軽にクーポンを取得して店舗など利用すれば割引などをを受けられる利便性を持つ。
今回のアップデートについて
もともとFacebookにクーポンの機能は存在していたが、モバイル最適化を目指し機能が一新される。それにより、クーポンを発行する側と利用する側、双方の利便性が向上するようだ。
クーポン発行者のメリット
(画像引用:Facebook Business)
クーポン広告を出稿する際、カルーセル形式の広告フォーマットを使用できるようになる。それにより、複数のアイテムを表示することが出来るようになり、広告の訴求力が高まることが期待される。
またオンライン用のクーポンに関しては自社のWebサイトで購入する可能性が高いユーザーに広告を配信できるよう広告配信を最適化することが可能になる。尚、ユーザーに取得されたクーポンの数は広告レポートより確認出来る。
クーポン利用者のメリット
(画像引用:Facebook Business)
アップデートにより、モバイル、デスクトップの両方でより簡単にクーポンを取得、利用出来るようになった。取得したクーポンは、新たに追加された「クーポンブックマーク」に保存され、ブックマークからいつでも内容を確認することが出来るようになる。
また、利用の際の利便性も向上しており、店頭などでクーポンを利用する場合はスマートフォンなどの画面にクーポンのバーコードもしくはQRコードを表示し会計の時に提示するだけで良い。クーポンコードやその他の詳細を暗記する必要なないのだ。
さらに取得したクーポンの使い忘れを防ぐようリマインド機能が追加される。デスクトップでFacebookにログインした際や、保存されたクーポンの有効期限が切れそうな時に通知を受け取ることが出来る。
近日発表予定の「個別クーポンコード」について
Facebook クーポンに関して「個別クーポンコード」が近いうちにリリースされる予定だ。現時点では、1つのFacebook クーポンに対し1つのクーポンコードもしくはバーコードのみが使用可能だが、個々の利用者に固有のコードを提供できるようになる。
この「個別クーポンコード」により特定のユーザー層に限定して大幅な割引を提供することやクーポンが意図せず広範囲に配布されるのを防ぐことが可能になる。
<参考>
(TOP画像引用:Facebook Business)
(執筆:太田)
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