Instagramは2016年5月19日(現地時間)、カルーセル広告に動画を組み込むことが可能になったことを発表した。同年の5月上旬からテスト期間としてカルーセル形式の動画広告をAirbnb、IBMといった一部パートナーのみに開放していたが今回、それが一般に開放されることになった運びだ。
カルーセル広告とは
カルーセル広告は3~5枚の画像を1つの広告ユニットとして表示する形式の広告で、横にスワイプすることで一連の画像をみることができる。
(画像引用:Facebook)
カルーセル広告自体は2015年の3月からFacebookのニュースフィード上で使用可能となり、通常の単一画像広告に比べ広告効果が高いことから注目を集めていた。
広告出稿者は複数枚の画像の組み合わせにより独自のストーリーをユーザーに対して訴求することができ、画像ごとに設置できる「call to actionボタン」も目的に合わせて使用することができる。
今回の発表で画像だけでなく動画もこの3~5枚のカルーセルの枠の中に組み込むことが可能になりInstagram上で、より柔軟にユニークなストーリーを組み立てることができるようになった。
Instagram内での動画視聴の効果
Instagram for Businessの公式ブログによると、ここ6ヵ月でユーザーがInstagram内で動画を視聴する時間が40%増加したとの報告がある。
加えて単一画像広告に比べ動画広告の方がユーザーから好印象がもたれることがわかっている。
ユーザーがInstagram内で動画を視聴する時間が増えるほど、カルーセル形式の動画広告は潜在顧客を獲得するのに効果を発揮することが期待される。
カルーセル形式の動画広告のメリット
元々効果が高かったカルーセル広告に動画を組み込むことが可能になり広告出稿者はユーザーにより強い印象を与えることが出来るようになる。
動画を使うことによりユーザーの目に留まり、より具体的なストーリーを伝えられるようになるためである。
例えば、Disneyは2016年5月27日から公開される新作映画『Alice: Through the Looking Glass』の宣伝をカルーセル形式の動画広告で行っている。
ユーザーの目に留まることはもちろん、映像で見る映画のカットは興味を引き立てるにはもってこいの素材である。
またcall to actionボタンの設置により広告に付随したボタンをクリックすることでチケット購入ページに遷移することも可能になっている。
このように、カルーセル広告に動画が組み込めることになったことでより柔軟にわかりやすく具体的なストーリーを潜在顧客に対して訴求することが可能になった。
尚、今回紹介した新しい形式の広告はFacebook広告マネージャ、パワーエディタ、もしくはMarketing APIを使用して作成することができる。
<参考>
- Instagram Adds Video To Carousel Ads 05/20/2016
- Adding Video to Carousel Ads | Instagram for Business
- Instagram Is Now Letting Marketers Use Videos in Its Swipeable Carousel Ads | Adweek
- Instagram Adding Video to Carousel Ads | SocialTimes
(TOP画像:Instagram)
(執筆:太田)