2016年11月8日(現地時間)Messenger Platform Ver.1.3がリリースされました。
今回のアップデートでは新しいテンプレートやMessengerへのトラフィック属性の測定が可能となるツール、Messengerへのオプトインを促すプラグインなど新機能が発表されています。
中でも注目したい広告関連のアップデートとしては、すべての広告主がFacebookのニュースフィード上にMessengerへの誘導を促す広告が配信できるようになったこと、そしてスポンサードメッセージが配信できるようになったことなどの発表がありました。
Messenger Platform Ver.1.3の主な新機能
Messengerでの会話につなげるニュースフィード広告
Facebookのすべての広告主がニュースフィード上にMessengerへの誘導を促す広告を配信することができるようになりました。広告内には「Send Message」のcall to actionボタン(以下CTAボタン)を設置することができ、ニュースフィードの広告から自然な流れでMessengerでの会話を開始することができます。
このニュースフィード広告に関しては前回のアップグレードの際にも発表がありましたが、今回、グローバルにすべての広告主が利用可能になったようです。
Facebook広告を利用することによって、ターゲットに対して効果的に自社のMessengerやbotへの導線を引くことが可能となります。
Messengerへの誘導を促す広告は広告マネージャー、パワーエディタ及びAdsAPIから作成することができ、カルーセル・動画・画像・スライドショーのフォーマットが利用できます。
(画像引用:Messenger)
スポンサードメッセージの配信
また、2016年の4月にテストが開始されたMessengerへのスポンサードメッセージの配信(Messenger Platform at F8 | Facebook Newsroom)が可能になったようです。
現在、スポンサードメッセージの配信が利用できるのはMessengerが提供している”Send/Receive API”を利用している広告主・ディベロッパーで、すでにMessengerでのやり取りをおこなっているユーザーに対してのみ配信が可能です。
これらの広告は、パワーエディタやマーケティングAPIを通して作成することができ、インプレッションに基づいて課金されるとのことです。
リファラパラメータ” for m.me”ートラフィック属性の測定によるエントリーポイントの判定
リファラパラメータ” for m.me”を利用することによって、ユーザーがどのようにMessengerにたどり着いたかを識別することができ、より効果的にbotのトラフィック属性の測定が可能となります。そのため、botへのエントリポイントを見極めることができ、例えばエントリポイントによって、botの内容を変えるといったことが可能になりますので、クーポンの実装などにも利用できそうです。
縦長に構成されたリストのテンプレート
従来のカルーセル形式の構成でななく、縦長に構成されたリストのテンプレートがリリースされました。それぞれの行がタップ可能で、CTAボタンも追加できます。
この新しい縦長のリストテンプレートを利用することによって、複数アイテムを1画面で一目で表示することができます。
(画像引用:Messenger)
チェックボックスプラグイン-Messngerでのコミュニケーションにオプトイン・オプトアウト
ウェブページのチェックアウトフロー、サインアップのフォーム、コンタクトフォームに、Messengerでのコミュニケーションにオプトイン・オプトアウトするチェックボックスプラグインが追加できます。チェックボックスプラグインを利用することによって、Facebookにサインインしていないカスタマーや表示されたアカウント情報が正しくないカスタマーに対して、Facebookのアカウントでのログインを促し、その後、ビジネスからのメッセージを受け取るようにオプトインすることができるようになります。
(画像引用:Messenger)
<参考>
- Messenger Platform v1.3 Features – Messenger Platform
- Introducing Messenger Platform 1.3 – Messenger Platform
- News Feed Ads That Open Conversations in Messenger – Messenger Platform
- Introducing Messenger Platform v1.3 and New Ways to Drive the Conversation - 開発者向けFacebook
(TOP画像引用:Messenger)
(執筆:松元)