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Feedmaticブログ

フィードフォースがSNS・インフィード・ダイナミックを軸に、広告とマーケティングのニュースを発信する情報ブログ。

Facebook、小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)をリリース~最寄りの店舗の在庫や価格と連動

Facebook Facebook-ダイナミック広告

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2016年9月21日(現地時間)Facebookは、動的なリターゲティング広告であるダイナミック広告の機能を拡張し、広告を見た人に最も近いリアル店舗で利用可能な、各店舗にカスタマイズされた製品情報を動的に表示する「小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)」をリリースしました。

また、新たな最適化メニューとして、最も来店してくれそうな人へリーチする「ストア訪問目的(The store visits objective)」のリリースを発表しました。

これまでダイナミック広告では、特にECにおいてはオンラインでの購入を目的とした広告メニューとして効果をあげてきました。

今回、小売向けダイナミック広告のリリースされたことにより、今後はオンラインに限らず、最寄りの店舗の商品情報を掲載したダイナミック広告を、来店してくれそうな人へ最適化し、動的に配信することで、実店舗での購入を促すことが可能となります。

実店舗の小売向けダイナミック広告のリリース

従来のダイナミック広告では共通の製品カタログを利用しているため、価格やローカル情報等、各実店舗にカスタマイズされたキャンペーンを行うことができませんでした。

そのため、実店舗との連動という意味においては、店舗において在庫切れの製品が表示されてしまったり、店舗による価格情報の違いを反映することができず、必ずしも、よいカスタマーエクスペリエンスが提供できているとはいえませんでしたし、結果として、無駄なインプレッションにつながってしまうということもありました。

今回リリースされた小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)は、広告を見た人に最も近い店舗で、利用可能な製品情報を”動的”に表示することが可能となります。
例えば、ファッション小売業者が、すべての店舗で実施するセールイベントを宣伝したい場合、小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)は“動的に“近くの店で在庫がある商品を表示し、その店舗での価格を表示します。

広告は地域毎の製品カタログと連動し、店舗で売り切れている商品については、そのエリアの人々に対して、広告として表示されないようキャンペーンが自動調整されます。各広告においてどの製品を表示させるかの選定は、人々のオンラインやモバイルでのショッピング行動に基づいて最適化されます。

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(画像引用:Facebook

小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)には以下の情報が表示されます。

  • Local availability(ローカル在庫):広告に表示される製品は近くの店舗に利用可能な在庫があることを示し、また、ユーザーは簡単に店舗検索が可能になります。
  • Product summaries(製品概要):潜在的な顧客に対して、Facebookアプリを離れることなく、製品の概要を表示します。
  • Different actions(異なるアクション):最寄りの店舗にコンタクトをとったり、オンラインで購入したり、製品情報を保存したりと、ユーザーのニーズに合わせて異なるアクションをとることができます。
  • Similar products(同様の製品):最寄りの店舗に在庫する類似製品について表示します。

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(画像引用:Facebook

小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)については、現在、Abercrombie & Fitch, Argos, Macy's, Pottery Barn and Targetなどの広告主とテストをしているとのことで、今後、数週間の間により多くのクライアントにおいても利用可能となるとのことです。

実店舗のためのソリューション:「ストア訪問目的(The store visits objective)」

新たに、実店舗のための統合ソリューションとして、”ストア訪問目的(The store visits objective)”がリリースされました。

位置情報や地域情報を基に情報を配信するジオターゲティング、地域を意識した広告ソリューションで、主要なレポート指標と新しい最適化モデルによって、実店舗への来店を促すことを目的としたソリューションです。また、改良された地域ターゲティングを盛り込んでおり、人口密度及び広告主がリーチを希望するターゲット半径を定義することができます。(ストア訪問に関するレポーティング情報は、モバイルで位置情報サービスを有効にしている人々からの情報に基づく指標となります。)

この新たな最適化モデルである”ストア訪問目的(The store visits objective)”は実店舗に訪問する可能性が高い人に対して広告を配信します。最適な人に対してのみリーチするため、店舗への訪問単価の軽減へとつながるでしょう。

とりわけ、広告を見た人に最も近い店舗で利用可能な各店舗にカスタマイズされた製品情報を動的に表示する小売向けダイナミック広告(Dynamic ads for retail)は、”ストア訪問目的”と組み合わせることによって、実店舗へ訪問する可能性が高い人に対して広告を最適化し、より強力な地域ターゲティング機能を活用したキャンペーンの展開が期待できるでしょう。

尚、”ストア訪問目的(The store visits objective)”は、来月、すべての広告主に対して順次公開予定です。

リアルとデジタル

Facebookによると実店舗における購入の49%はデジタルでの接触が影響しており、その半数以上がモバイルでの接触であるとのことです。Enhancing Mobile Ads to Drive In-store Sales | Facebook for Business

2016年6月15日には、Facebookは店舗位置表示機能を利用して、最寄りの店舗情報や現在地からの店舗への道順表示させるなど、広告から、実店舗への誘導をスムーズに行える機能、広告の効果として来店数と店舗売上を測定する機能、オフラインコンバージョンAPIを利用することによって、店舗売上とFacebookの広告キャンペーンを紐づけることによって、だれが、どの広告を見て、店舗で何を購入したかなどの情報取得が可能になる機能など、リアルとデジタルとをつなぐソリューションをリリースしました。

購入までのアクション(例えば、商品を検索したり、閲覧したり、時にはレビューを確認するなど)についてはモバイルで行い、実際は、商品を確認して、実店舗で購入するなど、モバイルによってリアルとデジタルの境界がなくなりつつある昨今、オンライン広告は、もはやオンラインのビジネス目的にのみに限定されるものではなくったといえるでしょう。

ダイナミック広告とは

Facebookのダイナミック広告は、Facebookが関連度の高い商品をピックアップし、広告としてユーザーに自動配信してくれるという動的リターゲティングを実現する広告フォーマットです。

Facebookの高精度なターゲティングやレコメンドアルゴリズム、さらにはFacebook、Instagram、オーディエンスネットワークとプラットフォームをまたぎ、クロスデバイスで配信できるなどFacebookならではの特徴・強みを活かして高い効果をあげています

また、2016年7月には旅行業界向けのダイナミック広告がリリースされるなど、特定の業界に特化した機能拡張も行われています。

(執筆:松元)